睡眠時無呼吸症候群 外来

対象となる方

• いびきをかく
• 寝ているときに呼吸が止まっていると指摘された
• 夜間によく目が覚める
• 運転中/会議中に眠くなる
• 起床時の血圧が高い
• 起床時に頭痛がする

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の合併疾患

高血圧、不整脈、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病

治療について

睡眠時無呼吸は、高血圧・糖尿病などの生活習慣病、
脳卒中、心筋梗塞などを引き起こします

当院は、糖尿病・高血圧の専門クリニックとしては数少ない、睡眠時無呼吸症候群を専門的に治療できる医療機関です。

日本における睡眠時無呼吸症候群の患者数は300万人以上といわれ、自分では気づきにくく、周囲から「大きないびきをかいている」と指摘されて来院した方が少なくありません。睡眠時無呼吸が疑われる場合には、睡眠の質を検査し、適切な診断を受けることが大切です。

また、睡眠時無呼吸症候群の合併症は、まず心拍数が増え、次いで高血圧や糖尿病が発症し、最後に脳卒中や心筋梗塞を引き起こす恐れがあります。未然に防ぐには、起床時に心拍数と血圧を測って頻脈や高血圧がないかを確認し、定期的に血糖と脂質を測って糖尿病や脂質異常をチェックします。さらに、半年毎にエコーで頸動脈と心臓の動脈硬化を確認することが重要です。

睡眠時無呼吸症候群の専門医療施設として、簡易検査から終夜の睡眠検査までを必要に応じて行うことで、正確な睡眠の状態を確認します。各種検査は、日本睡眠学会専門検査技師が担当し、必要な方にはCPAP（シーパップ）治療を進めていきます。

睡眠時無呼吸症候群の簡易検査から治療までの一般的な流れ

簡易検査「パルスオキシメーター」

ご自宅で小さな機械を手首に巻き、ひと晩睡眠の状態を測定します。
※SASが疑わしい場合
パルスオキシメトリー検査では、血液中の酸素飽和度を測定します。検査結果から睡眠時無呼吸症候群の初期診断が行われます。

精密検査「睡眠脳波検査（PSG検査）」

脳波や呼吸など睡眠の状態をより精密に測定、診断します。 ※SASの診断
就寝中の脳波、呼吸、心電図、いびき、血液中の酸素飽和濃度などを、ひと晩連続して記録し、睡眠時無呼吸症候群かどうか診断します。

治療法の決定

中等症以上（AHI20以上）の方には、その効果を終夜で確認したうえで、睡眠時に鼻にマスクをあてるCPAP（シーパップ）療法を実施します。

治療検査「タイトレーション検査」

※診断確定後の検査

CPAPを装着した状態でお休みいただき、呼吸の状態や睡眠が改善するかを終夜で確認します。CPAPは世界で最も普及している治療法です。

鼻にかぶせたマスクから一定の圧のかかった空気を気道へ送り込むことで閉塞部分を解放し、物理的に無呼吸を防ぐ治療法で、一切薬剤などを使用することなく、長期に安心して治療を行うことができます。

料金

睡眠脳波検査（PSG検査）	約13,000円（健康保険3割負担時）
CPAP療法	約5,000円/月（健康保険3割負担時）